アクセンチュア、「2040年の欧米のEV関連の電力市場は220兆円市場に」。

コンサルティングサービス大手のアクセンチュアは、4月2日にEVに関連した電力事業向けレポート「Utilities: Lead the charge in eMobility(EVの変革をリードする電力事業)」を公開しました。

その中で、欧米のEVは現在の250万台から、2025年までに4倍の1,000万台に拡大するとの見方と示し、それに伴い2040年の欧米のEV関連の電力市場規模は2兆ドル(220兆円)になると試算しています。

Utilities: Lead the charge in eMobility(Accenture)

調査概要

電力事業向け経営層向けのコンサルティングサービスを担当するアクセンチュア・ストラテジーのチームが公開した今回のレポートは、2018年8月から10月の間にフランス、イタリア、ドイツ、オランダ、スペイン、スウェーデン、英国、米国の8カ国、6,000人を対象に調査が行われました。

アクセンチュアはレポートの中で、EVの拡大につれて、電力事業がEV市場で重要な位置を占めるようになり、ヨーロッパと北米だけでも、EV関連の電力事業市場は2040年に2兆ドルにも拡大すると結論づけています。

アクセンチュアはEV関連の電力事業を「通常の電力供給事業」、「充電ステーション事業」「EV関連サービス事業」「スマート電力事業」の4つに分類し、それぞれの役割と規模について解説を加えています。

1. 通常の電力供給ビジネス

2040年、EVに対して電力を供給するビジネスの市場規模は、ヨーロッパと北アメリカだけで1.7兆ドルになります。しかし、このビジネスの売上高は多くの利益を生み出さないので、他のサービスと組み合わせて電力販売を行ったほうがよいとレポートで述べています。

2. 充電ステーション事業

家庭用と街中の充電ステーションの潜在的価値は4,000億ドルと推定されています。電力会社にとって、家庭用の充電サービスはもっとも相性が良いビジネスになるかもしれませんが、電力販売と同様に利幅は大きく取れないのが欠点です。また、街中の充電ステーション事業には、多額な投資が必要で、ガソリンスタンドなどを運営する会社との激しい競争にさらされることになり、こうした環境ではデータをうまく活用する企業が優位になります。

3. EV関連サービス事業

前述の充電ステーションを設置するためのサービスや、充電ステーションの保守を行うなどのEV関連の電力事業も新規の事業領域として発生します。こうしたサービス提供市場の規模は、2040年に2,500億米ドルになると試算されています。

4. スマート電力事業

EVの使用者の多くは、夕方5時から10時の間に充電する傾向があり、ピーク時には送電網に大きな負荷がかかることが予想されます。しかし、日中の安い電力で充電を促したり、売電をできる設備とサービスを拡充することで、電力会社は送電網の負荷をコントロールできるだけでなく、電力最適化サービスを提供することができます。こうしたスマート電力事業の2040年市場規模は、欧米で1,000億ドルと見られています。

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