Amazon、ビデオ・音楽コンテンツ投資額を初公開。年間約7000億円ペース。

アマゾンの有料会員なら一度は触れたことがある音楽配信のアマゾン・ミュージックと動画配信のアマゾン・プライム・ビデオ。

アプリを開くとその膨大な作品の量に驚かされますが、アマゾンがこれらの映像・音楽コンテンツにいくら支払っているのでしょうか。今まで多くのアナリストが推計こそしていましたが、その金額はベールに包まれていました。しかし、2019年4月26日アマゾンはついに映像・音楽コンテンツ総額の投資金額を明らかにしました。

公開されたのは直近の四半期で映像・音楽に投資した金額で、その額は$17億ドル(約1800億円)でした。年間7000億円超えのペースでコンテンツに投資していることになります。

過熱する動画コンテンツ市場

アマゾンは動画配信サービスではネットフリックス・Hulu・ディズニー・アップルと競争し、その競争は過熱の一途をたどっています。最大のライバルのネットフリックスが赤字を出しながら投資を拡大し続け、映像コンテンツだけでアマゾンを超える年間1兆円以上を投資しています。

そんな中、2019年にはアップルとディズニーがこの市場に参入予定で、どの企業にとっても余談を許さない展開になっています。

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音楽配信でも競合

また、アマゾンにとってやっかいなのは、音楽配信サービスでもApple・Spotify・Googleなどの名だたる競合と競争していることです。アマゾンは、もともと長年Spotifyが先行して提供していた広告付きの無料音楽配信プランを始めることを発表した直後、Googleも同様のプラン提供を始めるなど、サービス競争が激化している印象があります。

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こうした動画・音楽の競合から、各社の映像・音楽コンテンツへの投資額が今度さらに伸びることが予想されます。

アマゾンの巨額な投資を支える有料会員

アマゾンは他の多くの企業と異なり、サービス単位で映像・音楽の月額料金を支払うのではなく、アマゾンの有料会員(プライム会員)になることでサービス料金を得ています。

このプライム会員は2018年の時点でアメリカだけで1億人を超えており、年間プライム会員費(119ドル)から計算される会員費収入は、年間12億ドル(1.3兆円)にも登ります。

上記金額はアメリカの有料会員の会費ですが、このプライム会員費用がアマゾンの巨額なコンテンツ収入を支える原動力になっています。

ただし、もともと多くのアナリストはアマゾンの映像・音楽コンテンツ投資額は年間50億ドル(5500億円)から60億ドル(6600億円)と見積もっていたこともあり、今回のコンテンツ投資が公開のニュースを受けて、アマゾンのコンテンツ投資は非効率だとする声もあがっています。

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