Amazon Alexa、米国で医療用スキルを追加。病院予約や処方薬の出荷情報を提供。

2019年4月4日、Amazonは米国でのAlexaの音声アシスタントにヘルスケアのスキルを追加したとAlexa blogの中で発表しました。新しいスキルを使えば、ユーザはAlexaを使って病院の予約をしたり、処方箋の宅配状況を追跡が可能になりました。

(※スキルとは、ユーザ自身で音声アシスタントのAlexaに追加できる機能のことをいいます。)

Introducing New Alexa Healthcare Skills (Alexa blog)

Alexa blogの公表と同時に追加されたヘルスケアのスキルは、次の6つです。

  • Express Scripts: 米国で1億人の契約がある薬剤給付管理会社最大手のエクスプレススクリプトによる処方追跡スキル。処方箋の配送状況の確認や、出荷時にアレクサ経由で通知を受け取る設定を行える。
  • Cigna Health Today: グローバルな健康保険会社シグナのスキル。健康上の目標設定と目標管理をアレクサ経由で行える。
  • My Children’s Enhanced Recovery After Surgery: ボストンチルドレンズホスピタルの利用者用のスキル。手術した子供の手術後の経過状況について、保護者がアレクサ経由で医師に情報提供ができ、また術後経過観察のための診察の情報を受信できる。
  • Swedish Health Connect: 7州で829診療所と51の大病院を有する医療グループProvidence St. Joseph Healthが手がけるスキル。患者の近くにある緊急処置ができる医療機関を探したり、その日の受診予約をアレクサ経由で行える。
  • Atrium Health: 40以上の大病院と900以上の診療機関を有する医療グループAtrium Healthのスキル。ノースカロライナ州とサウスカロライナ州の患者が、緊急処置ができる医療機関を探したり、その日の受診予約をアレクサ経由で行える。
  • Livongo: 医療関連のデジタル機器を手がけるLivongoのスキル。Livongo社の血糖測定器とアレクサがつながり、直近の血糖値や血糖の傾向をアレクサに訪ねたり、医療のニュースを専門家が解説する健康情報サイトHealth Nudgesの記事を聞くことができます。

参考:近年のAmazonのヘルスケア分野への動き

アマゾンは、歴史的にたびたび医療関連のサービスを展開してきて、その度に話題を提供してきた歴史があります。

2018年6月には、オンライン薬局のスタートアップPillPackを約7億5000万ドルで購入して業界に衝撃を与え、2019年3月には米銀行大手のJPMorganと、ウォーレン・バフェット率いるBerkshire Hathawayと提携して、企業の従業員のヘルスケアの向上を目的としたジョイントベンチャー「ヘイブン」を組織して、世の中を驚かせました。

また、アマゾン株を分析する証券アナリストは長い間、Amazonのヘルスケア分野進出には、アレクサを活用するのが良いという指摘をしており、今回の発表では6スキルの公開にとどまったものの、それを実現する足がかりとなりました。