2週間で1社。驚異的なペースで買収を続けるアップル。

驚異的なペースで買収を続けるアップル

「アップルは2-3週間に1社のペースで買収をしている」(ティム・クック)

買収について多くを明かさないことで有名なアップルですが、アップルのティム・クックCEOはCNBCへの取材に対して、この半年間だけでも20から25社を買収していることを明らかにしました。2-3週間に1社の驚異的なハイペースで買収を進めていることになります。

最新の決算発表では、アップルは25兆円ものキャッシュを保有していることが明らかになりましたが、ティム・クックCEOによれば、優秀な人材獲得と知的財産やサービスを獲得するために、積極的な買収を仕掛けているとのことです。

ティム・クックCEOによれば、キャッシュに余裕があれば、そのキャッシュで何ができるかを考えていると言います。

「資金が残っていれば、アップルがその資金で他に何ができるか探すようにしています。アップルは必要なものをすべて手に入れることができるだけでなく、戦略的な目的を持っています。その結果、平均2〜3週間ごとに会社を買収しているのです。」(ティム・クック)

アップルの買収については、買収した企業のサービスを短期間の間にアップルの名前を冠した新サービスとして提供していることを見ても、買収の戦略性を見ることができます。

Beats Musicを買収してApple Musicに

beats

アップルはベッドフォンで有名なBeatsを2014年に買収しましたが、Beatsが持っていた音楽配信サービスBeats Musicも買収によって獲得しました。

「Beatsが加わることで、iTunes Radioでの無料の音楽ストリーミングからBeatsでの世界クラスの会員制サービス、そしてもちろん、何年にもわたりお客様に愛されてきたiTunes Storeでの音楽ダウンロードに至るまで、私たちの音楽ラインナップはさらに素晴らしいものになるでしょう」(エディー・キュー)

Beats買収時にアップルのシニアバイスプレジデントのエディー・キューはこのように述べていましたが、この発言通り、翌年にはBeats Musicを踏襲した、定額制の音楽配信サービスApple Musicのサービスを展開しています。

2019年にApple Musicは、このサービスで先行していたSpotifyの米国内での有料会員数2,600万人を上回る2,800万人に達し、なおも拡大を続けており、アップルの買収の代表的な成功事例となっています。

米国でのApple Musicの有料会員数、Spotifyを上回る。

定額制の雑誌読み放題サービスTextureをApple News+に

Apple News+

また、アップルが提供を始めた最新のサービスApple News+も買収したサービスがベースになっています。

2018年アップルは、ドコモのdマガジンなどのような定額制の雑誌読み放題サービスを提供するTextureを買収しました。そして、このTextureが展開していた雑誌購読サービスも、翌年には雑誌・ニュースの定額制配信サービスApple News+と名前を変えてサービスを提供しています。