元アップルCEOジョン・スカリー「アップルに必要なのは医療サブスクリプション」

元アップルCEOのジョン・スカリーは、CNBCからの取材に対して、「アップルが今後ヘルスケア領域でサブスクリプションビジネスを行えば、信じられないほどの利益を生み出せる」と語りました。

医療分野でのサブスクリプションの例として、スカリーは血糖値モニタリングを使った医療サービスを取り上げて説明しています。今後、採血不要で正確な血糖値測定ができるようになれば、データをネットワークを介して医師に提供することが可能になり、糖尿病などの慢性的な病気に対して、医療サービスの技術革新が起こると見ています。

ジョン・スカリー元アップルCEOは、どんな人物か

1981年当時、ペプシ・コーラの事業担当社長をしていたジョン・スカリーは、優れたマーケティング能力を持った人材を探していたスティーブ・ジョブズから18ヶ月に渡りアップルへの引き抜きを受け、1983年アップルCEOに就任した人物です。

この時、スティーブ・ジョブズがジョン・スカリー説得するために言った言葉は、有名な一節になっています。

Do you want to sell sugared water for the rest of your life, or do you want to come with me and change the world?

このまま一生砂糖水を売り続けたいのか、それとも私と一緒に世界を変えたいのか?
(スティーブ・ジョブズ)

その後、スカリーは83年にCEO就任し、途中でジョブズをアップルから追放する等大きな変化もありながら、1993年まで10年間に渡ってアップルのCEOを務めました。

医療サブスクリプションこそが、アップルに利益をもたらす

アップルは3月25日にイベントを開催し、Apple News +、Apple Card、Apple Arcade、Apple TV +を含む最新のサービスを発表しました。ただし、一番の目玉だったはずのオリジナルコンテンツ配信Apple TV+で、価格やコンテンツ詳細が語られなかったため、イベントを見たアナリスト達からは今後のアップルが成長するための答えよりも、疑問のほうが多く残ったと懐疑的な見方が広がっていました。

しかし、元アップルCEOであるスカリーは、先日発表したサービスではなく、今後数年で急拡大する医療分野のサブスクリプション・サービスこそがアップルに大きな利益をもたらすはずだとCNBCの取材で語っています。

「今後数年間で、真のイノベーションが訪れると見ています。Apple Watchなどのヘルスケアデータを取得できるデバイスとしての販売にとどまらず、医療分野のサブスクリプションが実現できれば、信じられないほどの大きな利益をアップルは手にすることができるでしょう」とスカリーは答えました。

実際、アップルは既に、Apple Watchで心電図や心拍数をトラッキングできる技術をもっており、センシングの技術は年々向上しています。スカリーは医療サブスクリプションの例として、血糖値モニタリングを使った医療サービスをあげています。今後、採血不要で正確な血糖値測定ができるようになれば、データをネットワークを介して医師に提供することが可能になり、糖尿病などの慢性的な病気に対して、医療サービスの技術革新が起こると述べています。

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