IBM、国際決済のためのブロックチェーンネットワーク運用開始。

IBMは3月18日、ブロックチェーンを用いた世界的な国際電子決済ネットワーク「IBM Blockchain World Wire」の本番運用を開始したと発表しました。

IBM Blockchain World Wireを用いることで、44銀行を接続し、72カ国で47通貨の国際送金と国際決済を可能にします。これにより、1081の通貨の組み合わせの決済と送金をほぼリアルタイムで実現できます。

コンサルティング会社のアクセンチュアの調査では、国をまたがる国際間決済の金額は2022年に30兆ドル(3300兆円)を超えるとも予想されている巨大な市場です。IBMは、この巨大化する市場の中で最も重要な鍵を握る決済ネットワークの構築で、この市場に参入しました。

50年以上使われる既存の国際決済SWIFTに風穴をあけた

現在の国際送金のほとんどはSWIFT(国際銀行間通信協会,スウィフト)という世界的な決済機構のシステムを介して行われています。そして、約50年もの歴史ある決済ネットワークを使った国際送金は、最終的な決済処理に至るまでに何箇所もの中継地点での処理を必要とするため、何日もかかる上に、手数料が高いなどの課題を多く抱えています。(下図の左側)

そこで、IBMはBlockchain World Wireを持ちて、国際間の決済ネットワークの経路をスッキリとまとめ、限りなくリアルタイムに近い高速な処理で、低コストな電子決済を可能にしました。(下図の右側)

IBM Blockchain World Wireのネットワーク間のやり取りは、デジタル通貨のかたちで資金の送金を実現します。米ドルを担保とするデジタル通貨(ステーブルコイン)の他、ユーロや、韓国のウォン、ブラジルのレアル、インドネシアのルピア、フィリピンのペソを担保にしたステーブルコインが同ネットワークで使われると見られています。

IBM Blockchain World Wire公式サイト