マイクロソフト、BMWと製造業用IoTソリューションのクラウド開発で提携。

4月2日、マイクロソフトはBMWは新たな提携を発表しました。この提携では、オープンな製造業用IoT開発を促進し、インダストリー4.0向けソリューションを構築するためのコミュニティをともに作っていくことが明かされています。

先週3月27日にアマゾンとフォルクスワーゲンが自動車向けクラウドを共同で開発する提携を発表しましたが、一週間と間を開けずに、ライバルのマイクロソフトとBMWが提携を発表したことになります。

VW、AWSで自動車産業クラウドの開発を正式に発表。

マイクロソフトとBMWの提携内容

かなり抽象的な内容ながら、提携の内容として、以下5点が公表されています。

  • 自動車産業および製造業でスマートファクトリを実現するソリューションを共有するための技術フレームワークを整備し、他の企業にも開かれたオープンなコミュニティを結成して、製造業向けIoTの開発スピードの大幅な加速を図る。
  • 自動車産業や製造業などの産業別ユースケースと、コンピュータプログラムの雛形をまとめあげ、コミュニティに属する企業が独自サービスとソリューションをより簡単に開発できるようにする。
  • マイクロソフト社のクラウド(Azure)のIoTクラウド上にオープン・マニュファクチャリング・プラットフォーム(Open Manufacturing Platform)という新規のプラットフォームを作り、オープンな標準規格、オープンなデータモデルを用いたオープンソース製品を組み込んだシステム構成図の雛形を提供する。
  • 2019年末までに、目標は4〜6社のパートナーと、少なくとも15のユースケースで本番運用をする。
  • 自動車業界以外の製造業者および部品メーカーも、コミュニティに積極的に参加を促す。

マイクロソフトとBMWの提携の狙い

BMWだけでなく、多くの製造業では世界の各地で多種多様な製品を生産していますが、それらの工場の生産工程で発生するデータを統一的に扱えるように、データ・システムが統一されている企業はかなり少ないのが現状です。

こうしたシステムの不整合が、生産性と収益性に悪い影響を与えているという課題意識と、IoTなどの先進的な取り組みを実現するための基盤がほしいという攻めの姿勢から、BMWなどの製造業からマイクロソフトなどのクラウドでのIT基盤をもつ企業に歩み寄りをみせています。

そして、クラウドの大規模な導入を進めていきたいマイクロソフトやアマゾンなどのITクラウド提供社の狙いと合致して、BMWとマイクロソフト、VWとアマゾンといった大型の提携が行われました。

今回の提携で作られるOpen Manufacturing Platform(OMP)では、自動車業界だけでなく、広く製造業業界を対象としスマートファクトリのソリューション構築を容易にするための機能・IT利用ノウハウの共有を行います。製造業に共通する課題に対処しながら、将来のIoT開発を大幅に加速して、価値実現までの時間を短縮し、収益性と生産効率を高めることを目的にしています。

タグ: