2030年、ロケット長距離移動市場は2兆円。ロケットは飛行機を駆逐するか。

UBSは宇宙産業の展望に関するレポートを発表しました。その中で、今後10年で10時間以上かかる飛行機の長距離移動の一部は、宇宙空間を経由する、超高度で高速なロケット型飛行機に代わり、その市場規模は2兆円にもなると予想しています。

より攻撃的な表現を使うなら、現在の10時間を超える長距離移動が必要な飛行機路線は、ロケットにディスラプト(破壊)されていく可能性があります。

また、ロケット型飛行機も含めた宇宙産業全体についても、現在の44兆円の市場規模から、2030年には90兆円に倍増すると試算しました。

ニューヨークと上海を39分で結ぶロケット型飛行機は2兆円市場に

UBSは10時間を超える長距離の飛行機の旅はしだいに、ロケットにとって代わると予言しています。例えば、イーロン・マスク率いるスペースXは、100人を乗せられるロケット「Starship(スターシップ)」を使って、将来的にニューヨークと上海を39分で移動できるようにする計画を打ち出しています。


動画:Space Xによるロケット型飛行機Starshipプロモーションビデオ

UBSの試算では、10時間を超える飛行機の乗降客は、現在年間1.5億人にいるとされており、そのうちの5%が将来的に2,500ドル(27万円)でロケット飛行で移動するようになったと仮定して場合に、その市場規模は2兆円にもなると試算しています。

2030年に宇宙観光ビジネスは3000億円に

また、ロケットなどの宇宙開発が進むに連れて、月などのへの宇宙観光は2030年までに30億ドル規模の市場になるとUBSは推定しています。

UBSのアナリスト、キャッスル氏とウォルトン氏は「宇宙観光はまだまだ初期段階にありますが、今後、技術革新と開発競争でコストが下がるにつれて、宇宙観光がビジネスとして確立できるようになると考えています」と語っています。

これらのイノベーションを含め、宇宙産業の市場規模は現在約44兆円から、2030年までに90兆円になると予想しています。UBSは「宇宙産業、宇宙観光、そして宇宙空間を利用した長距離移動用ロケットの見通しは明るい」と述べました。

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