Visa、Fintechを加速させるデジタル決済プラットフォームを発表。

2019年4月22日、世界最大クレジットカード決済サービスを提供する米Visaは、デジタル決済プラットフォームVisa Nextを発表しました。

Visa Nextはデジタル決済サービスアプリを開発するFintech企業や銀行などのプログラマに向けに開発者ツール(API)を提供するIT基盤で、Visa Nextを用いることで簡単にGoogle PayやApple Payなどで使えるデジタルVisaカードのリアルタイム新規発行、クレジットカード管理が可能になります。

Visa NextがFintechを加速させる

昨今は、金融業界のIT化が加速しており、金融(Finance)にIT(Technology)をかけ合わせたFintech(フィンテック)という言葉が日々のニュースで取り上げられています。

しかし、インターネットを介して安全に支払いや送金を可能にするためには、高度な決済処理能力と堅牢なセキュリティ技術が求められ、Fintech企業や銀行などが新しい決済サービスアプリを作る上で決済機能の構築は難しい課題になっていました。

そこで、Visaは長年培った決済技術を駆使し、フィンテック企業や銀行などの金融業界の企業向けに、安全で信頼性の高い決済処理を簡単にアプリに実装できるツール(API)を提供するデジタルプラットフォームVisa Nextを発表しました。

このVisa Nextを用いれば、企業は安全・安心なデジタル決済サービスを迅速に作ることができ、世の中のFintechの動きを加速化することに繋がります。

同時に、Visaとしてはアプリ内の決済でデジタルなVisaカード(プラスティックのカードではなく、アプリ内に登録されるVisaカード)を通じて、アプリが使われるほどに手数料収入を得ることが出来る仕組みを作ることが狙いです。

Visa Nextが広げるデジタル決済の世界

Visa Nextを使えば、通常のプラスティックのクレジットカードでは実現できなかったサービスも構築可能になります。

例えば、中高生の子供がネットショッピングで買い物をしたい場合、親のクレジットカード番号を入力するのをためらう親は少なくありません。こんな時、親はVisa Nextで作られた決済アプリを使えば、期限付きで利用限度額を設定した上で、一時的に子供の携帯電話ので親のクレジットカードを使用可能にすることもできるようになります。

以下はその様子を紹介するデモ動画です。親の携帯電話でアプリを開き、自分のクレジットカードを一時的に利用する子供のRoseを選択して、7日間以内に1回の買い物100ドルまでの制限付きで、クレジットカードカードの使用権限を設定しています。クレジットカードの一時共有ボタンを押したときに、認証コードも生成されています。

子供のRoseは、クレジットカードの共有の通知を受け取り、先程発行した認証コードを入力すれば、制限付きで親のクレジットカードを使用可能になります。動画の最後には、期限付きで親のクレジットカードがGoogleウォレットに追加されているのを確認できます。

また、子供がクレジットカードを使用した時には、親に通知が来るように設定することも可能です。

Visa Nextの提供機能

Visa Nextはサービス発表時の4月22日では、利用者登録、デジタルVisaクレジットカード発行、クレジットカード管理機能に留まるものの、今度4半期ごとに機能拡張する予定です。現時点では、以下の機能が発表されています。

  • アプリに入力したカード利用者の情報を元に、利用者情報のリアルタイム登録・変更・削除
  • アプリを通じて、デジタルVisaカードのリアルタイム発行・登録情報変更・プリペイド用の入金・削除
  • カード利用時のカード所有者への通知
  • 家族カードの利用制限
  • 支払い金額・webサイト・支払い国によるカードの利用制限
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